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2005-12-24

焦らされた後

クリスタル ドーム ショコラ

「クリスタル ドーム ショコラ」・・・ ☆

パティスリー サダハルアオキ

寒波に耐えてやってきた久しぶりのサダハルアオキ。
マットな装いのこのケーキが食べたい!しかしイートインできないケーキ。
イートイン予定だったが、持ち帰る羽目になる。
なんとも、中が凍っているらしく食べる前の30分以上は常温に晒さなければならないとか。

冷蔵庫から取り出した瞬間にフォークを刺したい衝動に駆られるところを、絶妙な口溶け状態に戻す為に、より美味しさを得る為に、そこは我慢し放置。
主人に飯を与えられたのに、突然手のひらを前に「待て」と命じられ目を潤む仔犬のように。
「まだ」「もうちょっと」「ダメ」とその都度彼女に交わされ焦らされるように。
オアズケにされた後に得られたもの方が普通に得られるものより喜びや興奮が何倍にも膨れ上がるもの。またオアズケ状態ってそんなに悪くないものだし。むしろ楽しいし。
チョコレートを食べる前に常温に戻すっていうプロセスがそんな心理状態にさせられる。

そろそろ良いだろうと、フォークを入れるがめちゃめちゃ硬。
ガセビアの沼のようにゆっくりと沈んでいく感じ、フォークからその密度の高さを感じる。
まだ戻し足りないのだろうか、まだオアズケ状態は開放してならないのか。
だがもう30分以上は経っている、こういう硬さなのかもしれないと、一抹の不安を抱えながらも勝手に結論づけて口に入れた。が、不安は的中したらしい。

歯にねっとりと絡むのにボソボソとしているこの食感に戸惑い、あとから広がる何だかわからないスパイシーな風味でますます困惑する。硬さ云々ではなく、味にである。
でもそんな惑いを打ち消すべく中央に何かあるかもね!と期待を寄せ奥へ進むが、進むが、何も変わりがなく、ひたすらこの困惑のみ。次第に困惑は失敗したという確信へつながる。

期待がより大きいものとなっていただけに、不満の度合いもより大きいものとなった。

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by はや

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